矯正医が教える!良い矯正歯科のポイント8選
2023/05/10目次
皆様こんにちは!
歯並び、噛み合わせが気になっていて治療したいけれど、
歯医者がたくさんあって選ぶ基準がわからない…
という方も多いのではないでしょうか?
そこで今日は、歯科医師が矯正歯科を選ぶ際の8つのポイントをお話ししたいと思います。
矯正歯科選びでお悩みの方の参考にしていただければと思います!
矯正専門の資格を持っているか
全国に歯科医師はおよそ10万人います。
そのうち矯正歯科を行う歯科医院は何件あるかご存じですか?
実は約2万件もあります。
この中から選択するのは非常に難しく、どこで矯正治療をしたらいいのかわからない・・・ですよね。
ここで矯正歯科選びの一つの指標となるのが、
日本矯正歯科学会の認定医と呼ばれる資格です。
この資格を取得するためには、5年以上の臨床経験を積むことや、
学会認定委員会の審査に合格しなければなりません。
審査内容は1次試験は10症例を提示し、
2次試験はその中の2つの症例に対して口頭試問が行われます。
この厳しい審査に合格した人のみ、認定医の資格を取得することができ、
全国でこの資格を持っている歯科医師はおよそ3000人しかいないです。
様々な学会がありますが、日本矯正歯科学会は日本の矯正歯科界で一番大きな学会です。
この資格をもっていなくても、治療が上手な先生は確かに存在します。
しかし、2万件もある歯科医院のなかから、そのような先生を探すのは非常に大変です。
認定医であれば、一定の水準はクリアしているので一つの指標となります。
そして、この資格を持っている先生が、
常勤か非常勤かも選ぶポイントとなってきます。
常勤の場合は、予約も取りやすく、装置にトラブルがあった際の急患対応もできます。
しかし非常勤の場合、
月に1~2回の診療となることが多いため、トラブル対応や予約も取りにくくなってきます。
常勤で日本矯正歯科学会の資格を持っている先生がいる医院を選ぶといいでしょう。
顎関節をチェックしているか
初診時に、顎関節をしっかり見ているかが非常に重要です。
この顎関節をしっかり診断しないまま治療に進むと、
一見キレイに噛んでいるように見えても、
機能的な問題が必ず生じるため、結果的に歯の寿命が短くなります。
具体的に何を見ているかと言いますと、
・お口を開いて閉じる動き
・顎のズレ
・顎関節に関係する筋肉
などを確認します。
実際に矯正の資格を持っていても、ここを見ている先生は非常に少ないのが現状です。
そのため、初診時に判断するしかありません。
初診時に口の中だけではなく、
顎関節をしっかり見ているかどうか確認してみましょう。
検査内容を確認する
矯正治療を始めるにあたり、最初に行うのが精密検査です。
この検査データをもとに、治療計画を立てていきます。
・歯型 or 専用カメラで口腔内のスキャン
・お口の写真
・お顔の写真
・パノラマX線写真 (パントモ) -歯のレントゲン
・頭部X線規格写真 (セファロ) -顔のレントゲン
・顎関節のチェック
これらの検査が必ず必要となります。しかし、コストがかかるため、
検査をしっかり行わずに治療計画を立てる医院も中にはあるようです。
とくに、セファロと呼ばれる頭部X線規格写真は、
治療計画を立てていく上で必要不可欠なもので、
矯正歯科専用の顔の骨格を調べるレントゲン装置です。
セファロ分析なしでは的確な治療計画は立てられません。
検査でセファロを撮って分析しているか確認しましょう。
価格の安さと症例数の多さを売りにしている医院は要注意
「矯正治療をなるべく安い費用で抑えたい」とお考えの方が多いかと思います。
また「どこでやっても同じなら、安いにこしたことはない」というお声も聞くことがあります。
実際に、「安さ」を売りにしている矯正歯科も近年とても増えています。
しかし、矯正治療は歯並びの見た目だけではなく、
噛み合わせも考慮した上で治療を進めていくため、非常に高度な技術を必要とします。
マウスピース矯正も、決してどこでやっても同じではありません!
マウスピースもワイヤーも単なる道具であり、
それを扱う歯科医師によって全くちがう結果になります。
矯正の費用が安い=先生がその費用分の価値しかない
と考えている証拠でもあり、
私の周りでしっかりと勉強し技術のある先生で、
安価で矯正治療をしている先生は一人としていません。
矯正治療の分野をしっかり勉強しておらず、片手間で治療している先生が、
費用が安ければ患者さんが来るし、責任も少なく済むからと治療を行っていることもあります。
矯正治療にも相場というものがあります。
相場よりあまりに安い場合は何か理由があり、注意が必要です。
また同じく、症例数の多さを売りにしている場合も要注意です。
価格の安さに惹かれ、多くの患者さんが来院すれば、その分必然的に症例数も増えていきます。
しかし、症例数の多さと矯正治療の技術のうまさは比例しません。
どんなに症例数が多くても、流れ作業のように治療しているのでは意味がありません。
1症例ごとにしっかりフィードバックを行っているかが大切です。
子供でも大人でも話を聞いてくれる先生を選ぶ
初診時に、先生がちゃんと話を聞いてくれるかどうかも大切なポイントです。
矯正治療は期間がかかるので、治療が始まったら長い付き合いになります。
初診時に、こちらの話を聞いてくれない、話がかみ合わない…と感じたら、
治療開始後何か問題が起きたとしても、聞いてくれないかもしれません。
コミュニケーション不足から矯正治療がうまくいかず、失敗してしまったという話もよく聞きます。
お子様もせっかく通うなら楽しく通える先生がいるところがよいでしょう。
また、しっかり説明をしてくれるかも重要なポイントなので確認しましょう。
長期に渡る治療の中で、先生とのコミュニケーションは非常に重要です。
カウンセリング時、実際に話してみて自分と先生が合うのかどうか、確認してみましょう。
メリット、デメリットの両方を伝えてくれる
矯正治療の方法は1種類だけではなく、
歯を抜く・抜かないのほか、
使用する装置もいろいろな種類があります。
メリットしかない治療方法はありません。
矯正治療もプランによって、それぞれにメリット・デメリットがあります。
デメリットについて何も話さない歯科医院は要注意です。
事前に矯正治療のメリットだけではなく、デメリットもきちんと伝えてくれる先生を選びましょう。
例えば、マウスピース矯正や裏側矯正には目立ちにくいというメリットがある一方、
飲食の制限や一日20時間以上の装着が必要だったり、
裏側矯正は慣れるまで滑舌が悪くなったりするなどのデメリットがあります。
デメリットもしっかり理解した上で、自分に合った治療方法を選びましょう。
複数の治療方法、治療計画を提示してくれる
矯正治療は歯を移動させて治療を行います。
一人一人骨格や歯の形状が異なり、同じ人は誰一人としていません。
人それぞれの歯の状況に適した治療方法を使い分ける必要があるため、
どんな噛み合わせに対しても適切な提案をしてもらえるかが大切です。
矯正の臨床経験を積んでいる先生は、
口の中を見ただけである程度診断をし、おおよその治療計画を立てることができます。
治療計画がまとまっていれば
初診時におおよその費用や、治療期間もお話することができます。
またどの患者さんに対しても、同じ治療方法を提案する医院には気を付けましょう。
お子様の場合も、診断に基づいて一人一人異なった装置を選択することが非常に重要です。
具体的にはまず拡大装置、プレオルソ、マイオブレース、MRCなど使用するところは確認が必要です。
適正な矯正治療では「とりあえず拡大しましょう」なんてありえません。
患者様の歯の状態や骨格、ライフスタイルに合わせて、
オーダーメイドの治療を的確に選択・提案してくれる先生がよいでしょう。
具体的な料金の提示がある
医院によって、料金設定は異なります。
矯正装置の費用以外に、毎月の調整料なども発生します。
事前に知らされていない追加費用を請求されトラブルになるケースもありますので、
具体的に何にどれくらいの費用が掛かるのか、事前に確認することが大切です。
矯正歯科をお探しの際は、ぜひ今回お話しした8つのポイントを意識して
探してみてください。
当院では、無料矯正相談(初回)を行っております。
装置の種類、治療の流れ、ご料金など細かく丁寧にご説明いたします。
ご自身の歯並び、噛み合わせで気になることがありましたら、
ご相談時になんでもご質問ください。
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一緒に理想の歯並び・噛み合わせを手に入れましょう!
日本矯正歯科学会 歯学博士
福島 由香乃